2020夢作文コンテスト最優秀賞(学院長推薦)

「私の夢」       
高校3年生 宮下 奈津美  

 私の夢は助産師になることです。
きっかけは小学生の時よく近所の子供と遊んでていた私を見て母が勧めてくれたことでした。そして私は、「赤ちゃんにずっと囲まれていられる仕事なんて最高じゃん!」
そんな軽い気持ちで助産師を目指すようになりました。

 助産師のなることを本当の意味で私の夢にしてくれたのは、中学生の時みたドラマの中の助産師でした。その助産師は病院を駆け回って疲れているはずなのに、休憩の時間も常に患者のところに行っていました。流産して苦しんでいる患者。持病を抱えていて、無事に生まれるか不安で寝れない妊婦さん。育児が上手くいかなくて、うつ状態になっているお母さん。
すべての患者に寄り添って、そばにいました。
不安な時、誰かがそばにいてくれるだけで、人は安心できます。私もその助産師のように、誰かを安心させる存在になりたいと思いました。こうして小さい時軽い気持ちで目指した夢は、いつの間にか、本当にかなえたい大切な夢になりました。

今、私は高校三年生です。
大学に入って助産師になるために、まだ全然足りていませんが、毎日勉強しています。
 私はメンタルが弱くて、毎日のように勉強ができなくて落ち込んでいます。それでも挫折しないで毎日頑張ろうと思えるのは、周りの人の存在があるからです。
勉強ができなくて機嫌が悪くなって当たっても、次の日には何もなかったように接してくれる友達。自分も大変なはずなのに、落ち込んで弱音を吐いている私を力強い言葉で励ましてくれる友達。夜遅くまで勉強に付き合ったり、相談に乗ってくれる先生方。毎日お弁当を作ったり送り迎えをしてくれる両親。
今までも、そしてこれからも私はたくさんの人に支えられているから、頑張れると高校三年生になって、気づかされました。
そして改めて考えました。
私が本当になりたい自分。
それは「誰かのために全力でなにかをできる自分」です。
何かをしても、だれからも気づいてもらえないかもれない。感謝されないかもしれない。お節介だと思われるかもしれない。そうだとしても、だれかのためになると思ったら全力で何かをできる人になりたいです。そのためには、まず自分を安定させることが大切だと思います。自分で精いっぱいになっていては周りの人を助ける余裕はできません。だから、今は大学に合格して自分が安心できるようにしっかり勉強します。

 私には夢があります。
大学に入って新しい友達とたくさんの思い出を作ることです。
私には夢があります。
助産師になって新しい命とその家族を守ることです。
私には夢があります。
いつでも、誰かのために全力で何かをできる人になることです。